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何でも雑記

ノーベル平和賞 ロシアとウクライナの人権団体などに

 ことしのノーベル平和賞に、

長年にわたり市民の基本的人権や権力を批判する権利を守る活動を続けてきた

旧ソビエトのベラルーシの人権活動家と、

ロシアとウクライナ、それぞれの人権団体が選ばれました。 

 

 旧ソビエトのベラルーシの人権活動家、アレス・ビアリアツキ氏は、

ベラルーシの強権的な政権から市民の人権を守る活動を続けてきました。

ベラルーシでは、

ルカシェンコ大統領が旧ソビエト崩壊後30年近くにわたって大統領をつとめ、

反政権派を徹底的に弾圧するなど、強権的な統治手法で知られ、

欧米からは「ヨーロッパ最後の独裁者」とも批判されてきました。

ビアリアツキ氏は、

ルカシェンコ政権への抗議デモに参加し拘束された人たちを支援しようと、

1996年に人権団体「春」を創設しました。

その後も、政権による人権侵害の実態を調査して告発したり、

市民へ人権についての知識の普及に努める活動を行ったりしてきたほか、

国際的な人権団体の幹部にも就任するなどして、活動の範囲を広げました。

おととしの大統領選挙で、ルカシェンコ氏の6回目の当選をめぐって、

各地で不正を訴える大規模な反政府デモが起きたのに対し、

政権は徹底的に取り締まり、

ビアリアツキ氏も去年7月に拘束され、

現在は首都ミンスクの刑務所内に収監されているということです。

 

ロシアの人権団体「メモリアル」は、

旧ソビエト時代の1980年代後半に活動を開始し、

ソビエトの政治弾圧を記録するなど人権擁護の活動に取り組んできました。

しかしプーチン政権によって、

スパイを意味する「外国の代理人」に指定され、

ロシアの検察当局は去年11月、

最高裁判所に「メモリアル」の解散を求めて提訴しました。

そして12月、ロシアの最高裁判所は検察側の訴えを認め、

「メモリアル」に対して解散を命じる判決を言い渡しました。

判決の当日、裁判所には多くの支持者が集まり、

一斉に抗議の声をあげました。

「メモリアル」は裁判所に異議を申し立てましたが、

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めた直後の、ことし2月28日、棄却され、

「メモリアル」は解散を余儀なくされました。

 

また、ウクライナの人権団体「市民自由センター」は、

ウクライナの人権問題や民主化に取り組み、

ことし2月、ロシアがウクライナに軍事侵攻したあとは、

ロシア軍が行った疑いのある戦争犯罪を記録しようと、

各地で市民の聞き取り調査を続けています。

38歳の男性の公務員は、

「とてもいいタイミングの受賞だと思う。

世界の人々にウクライナの現状を知ってもらうために、

非常に重要な出来事であり、大きなプラスになる。

いま起きていることを忘れられないようにするため、

今回、受賞を決めてくれた人たちに感謝したい」

と話していました。

 

ノーベル平和賞の選考委員会は、

授賞理由について、

「ことしの受賞者は、それぞれの国の市民社会を代表する存在だ。

長年にわたり、市民の基本的人権や権力を批判する権利を守る活動を続けてきた。

戦争犯罪や人権侵害、権力の乱用を記録するために卓越した努力を払ってきた。

平和と民主主義のための市民社会の重要性を示している」

としています。

EUのフォンデアライエン委員長は7日、

「ノーベル平和賞の選考委員会は、

権威主義的な政治に立ち向かう人々の卓越した勇気を認めた」

と、歓迎しました。

 

 

NATOのストルテンベルグ事務総長は、7日、

「権力に対して真実を語る権利は、自由で開かれた社会の基本だ」

として、

権威主義的な政権を批判してきた活動をたたえました。

 

記者会見で、箕牧 代表委員は

「今回はロシアがウクライナに侵攻してそのうちのどれかが対象になるかと思っていた。

プーチン大統領にはこういうことをきっかけに、軍事侵攻をやめる決断をしてほしい」

と述べました。

 

これは寒い! 今日の帰り道

 朝はひんやりしてて、昨日とは全然違うと感じました!

職場の中は、人が多い部屋はちょうどいい温度。

でも、廊下はヒンヤリ。

そして、午後にかけて、どんどん寒くなっていきました!

仕事が終わり、職場を出てビックリ!

これは寒い!

突然来ましたね!

一昨日の昼からの、埼玉所沢の気温変化をグラフにしてみました。

縦軸が気温(℃)です。

 

プーチン氏、8年前の発言では「ウクライナ分割望まず」

プーチン氏

発言と矛盾 

8年前は「ウクライナ分割望まず」と発言していた

 

 ロシアによるウクライナ東・南部「併合」で、

プーチン大統領は自ら約束を破ったという見方が国内外に広がっている。

8年前、やはりウクライナ南部クリミア半島を併合した際の演説で

「ウクライナの分割を望まないし、われわれに必要ない」

と発言しており、

今回の行動はそれと完全に矛盾しているからだ。

 

8年前、プーチン氏はウクライナ国民に呼び掛ける形で

「われわれのことを理解してほしいと心から願う。

決してあなた方を傷つけたり、国民感情を害したりしようと思うことはない」

と述べていた。

 

併合したクリミア半島は、ソ連時代の1954年にウクライナへ移管され、

ロシア系住民が多かった。

プーチン氏の演説は、ウクライナ国民に対し

「現状変更は最初で最後」と、

理解を求める趣旨だったと言える。

演説では

「われわれはウクライナの領土一体性を常に尊重してきた」

とも主張。

その上で

「ロシア脅威論をあおる人、クリミア半島の併合に他の地域が続くと叫ぶ人のことを信じないでほしい」

と訴え、

これ以上の領土は求めない考えを表明していた。

 

 だが、最近は、

その言葉とは裏腹に、

東部ドンバス地方へ軍事介入し、

中ぶらりんの親ロシア派支配地域として維持してきた。

そして、ウクライナ侵攻後の今年9月下旬、

「住民投票」を経て

南部ヘルソン、ザポロジエ両州とともに併合に踏み切った。

 

ウクライナのゼレンスキー政権は現在、

停戦交渉よりも、ロシア支配地域の奪還を優先させている。

 

プーチン氏は、東・南部の併合宣言の際、

戦闘の即時停止と交渉復帰を呼び掛けたが、

言行不一致の「前科」があるだけに

「ロシアの約束をウクライナが信じられないと思うのも無理はない」(英紙記者)

という見方が出ている。

6日(木曜)にかけて気温急降下

 ここ数日は穏やかに晴れたところがほとんどでしたが、

天気は次第に下り坂に向かいます。

 

明日5日(水)頃にかけて日本列島を寒冷前線が通過し、

北海道から九州にかけての広い範囲で雨が降る予想です。

日本海側の地域を中心に、前線の通過時は一時的に激しい雨や雷雨となる可能性があるため注意してください。

また前線通過時には風も強まります。

 

前線の通過前は、南から暖かな空気が流れ込むため、気温は平年よりも高くなります。

前線の通過後は、北から冷たい空気が流れ込むため、一気に空気が入れ替わる見込みです。

東京では、前線通過後の6日(木)は最高気温が20℃に届かない予想。

冷たい風が吹き込む7日(金)は16℃までしか上がらない予想です。

最低気温も15℃を下回る日もあり、日々の寒暖差が大きくなります。

秋服の衣類を準備して、体調管理にお気をつけください。

灯油給湯器交換修理作業記録(6)

 給湯器への給水配管と配管途中の止水栓を、交換のために外しました。

この鉄製の給水管の内部は錆びていて酷い状態でした!

 

もうこの管は使わない方がいいですね。

結局、砲金製(クロムメッキのも)の各種アダプター(?)を組み合わせて、

20ミリ径のステンレスフレキ管につなぎました。

 

交換した給湯器が作動するかどうか?

お風呂や台所への給湯がしっかりと出来るか?

この確認を、とにかく急いでやりたかったので、

配管の長さをピッタリにすることは考えずに、とにかく接続するだけにしました。

手前の銀色が給湯器への給水配管で、給湯器からのお湯の配管は壁際を通っている方です。

 

次は、古い給湯器を撤去します。

 

水と湯の配管には、冬季凍結防止用の電熱ヒーターが巻いてあります。

その上にさらに断熱材が巻いてあるんですが、

断熱材を切って取り除く時に、ヒーターを傷つけないよう注意して作業します。

このあと、水と湯の配管、追い炊き配管(行きと戻り)、給油配管、と外していきます。

また、グレーの塩ビ管は、貯湯式給湯器特有の、ボイラーの圧を下げるための排水管です。

貯湯式ボイラーは高圧に耐える設計になっていないんですね。

水道直圧式では、この排水管は必要ありません。

さらに、給電線と2か所へのリモコン配線も外します。

ここまで来れば、古い給湯器を移動させられます!

ところが・・・

内部の水は全部抜いたんですが、ものすごく重い!!

担いだりする訳ではなく、水平移動だけだったので、1人でしたが何とか撤去出来ました!

 

50kgはあったと思います!(次に取り付ける方は40kgと記してあった)

 

では、いよいよ入手してきた給湯器を設置します!

車から降ろして移動しましたが、古いのより軽かったので、40kgといっても楽に感じました!

とにかく、今回は配管は切り詰めずに、まずはつないでみます!

 

このたくさんの、長さが余った配管ですが、正常動作確認が終わったら、

いったん全て外して、長さを切り詰めてキレイに仕上げる予定です。

 

リモコン本体も交換し、リモコン配線は既存のものを利用しました。(結線は2極で極性なし)

 

さて、最後に一通り点検です。

給油管も含めて配管の接続部分がしっかりと締められているかは、特に重要です。

 

よし! 

これでいいでしょう。

いよいよ試運転です!

 

リモコンに表示が出ました!

お風呂に湯を張ってみます。

 

 

正常動作してくれているようですね!

追い炊き、足し湯、シャワー等も、いい感じに動作してくれました!

まずは、第一段階合格でいいと思います!

果物も野菜も、見分けるにはまず仲良くならないと

 先週、そして昨日、

ひいきにしている昭和村の小さな直売所に寄りました。

リンゴと野菜をかなり買い込んでしまいました。(笑)

訳あり(傷があるとか形が悪いとか)品と通常品を色々と。

家で食べてみたら、訳あり品のリンゴがすごく美味しかった!

 

今日の題に「仲良くならないと」と書きましたが、

これは、お店の人と仲良くなるくらい通うということもあるんですが、

野菜や果物を「良く観察して食べてみて」を繰り返すということなんです!

食材自身と仲良くなって慣れ親しんでいくと、徐々に分かってくるんですね。

 

でも・・・

目利きが出来るまでにはまだまだなんです。(笑)

出先からの帰り道

 先週末、出先からの帰りに、

関越道の花園から上り線に乗りました。

高速を降りる時、嵐山小川ICの料金所で350円を払ったら、

領収書と一緒にパンフを渡されました。

「10月から料金精算機式に変わります」とのこと。

 

 自分はとっさに

「ご苦労様でした!」と返したんですが、

係りの方は、

「ん?」という反応でした。

ちょっと言葉足らずだったのかも・・・

 

この嵐山小川ICで高速を降りて、

自然に囲まれた風景の中を入間市まで戻るんです!

時間に余裕がある時はこのルートを使うことにしています。

で、車の中でペットボトルのお茶を飲んでいたら、

ラベルに「この裏におみくじあります」って書いてあるんですよ!

 

「へぇ~」と思って、このラベルを剥がして取っておいたんです。

で、家に着いてからラベルの裏も表もじっくり探してみたんですが、

おみくじらしきものはどこにも見つかりませんでした!

 

おみくじ、どこにあるの?

分かる人、知ってる人はいませんか? 

ウクライナでのロシアの戦争、危険な分水嶺に

 ロシアは自ら選んだウクライナの戦争で相変わらず失態を演じており、

最も危険な瞬間が近づいているのかもしれない。

 

ロシア大統領府は週内にも、ウクライナの4つの一部占領地域で行われた「偽の」住民投票により、

ロシア側が自国領土と呼ぶものへの迅速な編入について付託が得られたと宣言するとみられる。

国際法に照らせば、これらの住民投票は違法だ。

すでにウクライナ、米国、他のNATO加盟国は、

住民投票には法的根拠がなく、制裁につながると明言している。

それでも宣言は行われるだろう。

 

ロシアはこの機会に乗じて、今回の茶番の中核となる脅しを強めてくる可能性が高い。

ラブロフ外相が先週末に公言したように、

ロシア政府が正式に領土となった地域を「完全に保護する」権利を留保しているという脅しだ。

ロシア政府の脅しは明らかに核だ。

プーチン大統領は、

ありもしないNATOからの核の脅威の対抗手段として、好戦的な発言をしている。

同氏は先週、

必要とあらばロシアは「使用可能なあらゆる兵器を行使する」と警告した。

だが、ロシア政府関係者の姿勢は驚くほどもっと明確だ。

彼らは核兵器の使用が現実的な可能性と受け止められること、

プーチン氏も言うように「はったりではない」と受け止められることを望んでいる。

 

当のロシアは、

意のままに屈服させられると思っていた隣国から予想外の劣勢を強いられている。

今我々が目にしているのは、

敗戦に直面すればすべてを失っても構わないという狂人的なイメージを押し出そうとするロシアだ。

 

譲歩も穏当な出口も選択肢にないプーチン氏は、分岐点に差し掛かっている。

ロシア国民の部分的動員令は、

過去数十年間ロシアの徴兵を目の当たりにしてきた人々の予想にたがわず、大混乱を引き起こしている。

富裕層は国外に脱出し、貧困層が圧倒的多数を占める中、「誤った」人々が徴兵されている。

しかし今までそう出来なかったのに、

訓練を受けず、本人の意思に反して前線に送り込まれる数万人の兵士に、どうやって物資や装備品を届けられるというのか?

また、徴兵での手違いも起こっている。

政府高官は国民動員令の混乱を認めているが、

そこには最高司令官に対する批判がにじんでいる。

これは珍しいことだ。

こうしたことがすべて重なって、

プーチン氏は単に戦争で劣勢を強いられていた時よりも大きく弱体化している。

傷口に塩を塗るように、内部から異論が出ている。

前代未聞の出来事だ。

同氏の地位は強さをよりどころにしているが、

現在はその強さをほぼ完全に力を失った。

 

しかし、プーチン氏の周辺が変化を起こすのを期待してはいけない。

今回の戦争で彼らはみな同じ穴のむじなで、

過去22年間にわたって徐々にロシアを独裁国家に変えてきた抑圧の背後にいる人々だ。

プーチン氏には明確な後継者はいないものの、

最終的に後釜に就いた者が方向を転換し、平和や経済回復に向かうと期待してはならない。

後継者が誰であれ、

最初のウクライナ侵攻よりもずっと無謀な行為で自らの才覚を示そうとするだろう。

 

我々に残されたのは、決して負けることのできない劣勢のプーチン氏だ。

通常戦力が多く残されていない中、

この惨状から起死回生を図るために、同氏は別の選択肢を選びかねない。

あまりにも理不尽で、紙面に記すのもばかげていると思われていた核という選択だ。

だが、これはプーチン氏にもリスクが伴う。

NATO軍からの報復に遭う可能性が高いのは言わずもがなだが、

十分な数の航空機を飛ばすことができず、戦車の燃料も不足する軍には問題がある。

正確かつ限定的、効果的な戦術核攻撃を実行できないのではとの疑問が生じてもおかしくない。

権力にほころびが出始めている中、

プーチン氏本人も指揮系統を十分にまとめ、核兵器発射の命令に従わせることができるかといぶかしんでいるかもしれない。

 

この局面でロシア人気質を持つ善良な人々が前面に現れる可能性もある。

筆者はロシアで暮らした5年間、

聡明で、思いやりと活気に満ち、

だが何世紀にもわたる失政で疲弊した国民の姿を目にしてきた。

 

そうはいっても、今後、

さらに広い地域で主権を主張するロシア政府の好戦的な態度を一蹴したい誘惑にかられるだろう。

足元を確認せず、嵐の中に飛び込んでいった帝国の最後のあがきだ、と。

プーチン氏にとっては勝つか負けるかの瀬戸際だが、

負けるという選択肢は彼にはない。

 

CNN

ニック・ペイトン・ウォルシュ記者の分析記事

ロシアのウクライナ侵攻の背景

東京大学 総合文化研究科

鶴見太郎 准教授

 「ロシアのウクライナ侵攻の背景を読み解く」

より引用させていただきます。

 

―― これまでのウクライナとロシアとの関係について教えてください。

 ウクライナとロシアとの関係は、ロシア帝国の時代にさかのぼります。

現在のウクライナの大部分はそれまでポーランド・リトアニア王国の領域でしたが、

東部地域は17世紀にロシアの支配下に入ります。

18世紀末のポーランド分割の際には、

中部地域がロシアに、西部はオーストリアに併合されました。

南下政策を進めるロシアは、オスマン帝国からクリミア半島も獲得します。

それらロシア帝国に組み込まれた地域は政府主導で開発が推進され、

東部では工業化が進み、鉄鋼業などが発展していきました。

ソ連が成立すると、ウクライナはその一共和国となり、西部地域も組み込んで現在の国境が確定しました。

 

 

今でもウクライナの西部は農業が中心で、東部は工業が盛んです。

ウクライナは東部のほうが西部より稼ぎ頭で、かつロシアとの結びつきが強い。

言語も、東部はロシア語の通用度がかなり高く、本来ロシアに対して心情的には親和的でした。

ウクライナ全体としても、2014年のロシアによるクリミア併合までは、決して敵対的ではありませんでした。

 

一方でアイデンティティに関しては、1991年の独立以来、「ウクライナ」という単位で考える人が増えています。

ソ連では血縁に基づく民族の意識がアイデンティティの基礎になっていて、

ウクライナの人口の2割前後を占めるロシア人は必ずしもウクライナ人意識を持っていませんでしたが、

独立後のウクライナでは、特に若い世代で、どの国で生まれたかがアイデンティティの重要な要素になってきました。

東部のロシア系住民であってもウクライナ人としての意識を持っていて、西部とあまり変わらないことがわかっています。

2014年以降、ウクライナのロシア系住民のあいだで、むしろウクライナ人としての意識を強めている人が増えているという調査結果もあります。

社会の実情は、過去にさかのぼって同民族であることを強調するプーチン大統領の理解とは、かなり乖離しています。

 

―― ウクライナがEU寄りになった背景は何でしょうか?

 1991年の独立後、ウクライナでは親ロシア派と親EU派が交互に政権交代してきました。

2004年には「オレンジ革命」という民主革命で親EU派の大統領が誕生し、

それに対しロシアはウクライナ向けの天然ガス供給を止めるなどして圧力をかけました。

すると、ロシアと不仲になるのはやはりよくないということで、

次はロシア寄りのヤヌコビッチが当選した。

そういうジグザグを続けていたので、

ロシアからすると何かの拍子にEU寄りになるのではないかという警戒心を常に持っていました。

そしてやはり、2014年のユーロマイダン革命と呼ばれる政変でヤヌコビッチが政権を追われ、

ウクライナは一気にEU寄りに傾きました。

そこで危機感を持ったロシアが介入し、強引にクリミアを併合したため、

ウクライナとの関係は後戻りできないほどに傷ついてしまった。

このときを境に、NATO加盟に前向きな国民も年々少しずつ増えてきました。

EUの経済的魅力がもともとあったにしても、

まさにロシアの行動やあり方を見て、ウクライナ人は最終的にEU寄りになっていったといえます。

大統領選でも、それまではロシア寄りとEU寄りの一騎打ちになる傾向が強かったのですが、

2014年以降の選挙では、親EUであることは大前提になりました。

その意味では、2019年の大統領選は初めて国内問題がもっぱら争点になった選挙といえ、

ウクライナ国内の汚職克服などへの期待から現大統領のゼレンスキーが当選しました。

 

―― プーチン大統領はなぜ侵攻に踏み切ったのでしょうか。

 ストレートに言うと、ウクライナをロシア側につけるため、ということに尽きると思います。

NATO東方拡大に危機感を持ったとか、

ソ連ないしロシア帝国の復活への野望はあるでしょうが、

それが現実的にできると誤認したことも重要です。

プーチン大統領のイメージにあったのは、恐らくチェチェン紛争です。

ソ連崩壊後、ロシア連邦として組み込まれるはずだったチェチェン共和国が1991年に独立を宣言し、

阻止しようとするロシアとのあいだで武力衝突に至りました。

1994年に始まった1回目は制圧に失敗しましたが、

2回目は1999年にプーチンが指揮を執ってから力でねじ伏せました。

「力を行使すれば同じようなことがウクライナでもできる」

ということを考えていたのではないでしょうか。

チェチェンでさえ第二次紛争の収束に10年くらいかかったので、

チェチェン並みに抵抗があれば、とても数日のうちに制圧できるはずがない。

恐らく、かなり甘い見込みで侵攻したのだと思います。

 

―― プーチン大統領は侵攻を正当化する理由の一つとして「ナチ」という表現を使っています。

 プーチンにとって、第二次世界大戦の記憶は、

ロシア国内をまとめていく際のアイデンティティの核として非常に重要です。

ソ連軍がナチスを打ち負かした、

これによってソ連はもちろん世界が救われた、という意識を強く持っています。

ソ連・ロシアは多民族国家ですが、

それが一丸となってナチスに立ち向かったという記憶は、

ロシアをまとめる上で重要な意味を持つのです。

ゼレンスキー大統領を「ナチス」や「ネオナチ」と呼ぶのは、

ロシアだけでなく、世界のためにロシアが立ち向かうべき敵なんだ、

というイメージを植え付けようとしているのだと思います。

「ウクライナ人の多くは善良で本当はロシアと仲良くしたいが、少数の危険分子が彼らを惑わしているので、それを駆除する必要がある」

という認識です。

ゼレンスキー大統領はユダヤ系で、先祖がホロコーストの犠牲になっているので、

ナチスであるわけがないのですが、

ソ連・ロシアの文脈での「ナチス」は、ユダヤ人を虐殺したことではなく、

ドイツの全体主義と軍国主義が世界に混迷と苦難をもたらした、

ということがまずイメージされます。

ゼレンスキーがユダヤ系だということはあまり気にしていないだろうと思います。

 

―― 国際社会への影響は?

 すでに影響が現れているところでは、

ドイツが軍備増強に舵を切りました。

今後の成り行き次第でもありますが、

ある程度軍事力の強化という流れになるのではないかと思います。

その一方で重要なのは、

国際社会の1人1人がこれからどう行動していくかということだと思います。

例えば、このような暴挙は国際社会がただではすませないということを、

プーチンや、彼を支持する人たちにしっかり伝わるようにするということです。

当面は経済制裁くらいしか手段がありませんが、

これはロシアの次の行動を左右するだけではなく、

例えば中国が今後どうするかという判断にも影響してくるはずです。

同じようなことをすると経済的に大きな損をし、何も良いことがないと思わせられるかどうか、

ということにかかっていると思います。

また、今回は、

ソ連崩壊後の30年間で培われてきた被害妄想のようなものが効果を持ってしまったところがあります。

そうした認識のズレを、

ロシアに限らず、世界各地でどう解消していくかも、安全保障上の重要課題であることを物語っています。

自分には全く理解できない!!

 2014年、ロシアはクリミアを侵略して占領してしまった。

そして、現在ロシアが占領しているドンバス地方でも、

形だけの住民投票を行い、その操作された結果によりロシア領としてしまうつもりらしい。

世界中の目が注がれているにもかかわらず!

そうなってしまったドンバス地方をウクライナが取り戻そうとしたら、

ロシアへの侵略とみなすという!!

 

ラブロフ外相は、

安全保障理事会に1時間以上も遅刻して来場し、

自身の発言だけをして、発言が終わるやいなや退場してしまった・・・!!

 

小さな子供にも教えるような社会のルール

大人だってもちろん破らない基本的なルール

しごく真っ当な、説明も要らないような基本的なルールが当たり前に存在している。

 

それなのに、

大国が、

周りの目をはばかることなく、

堂々と(表面だけ?)、

嘘を平気でいくつも並べながら、

人としての基本的な約束を踏みにじっていく・・・!!

 

そしてついに、

世界に挑戦するかのように、

核の脅しをちらつかせ始めた。

 

 

いや、でも・・・

そうであっても・・・

 

水面下では、

ロシアに対して、

多くの良識からの働きかけが続けられていると信じたい!!