何でも雑記
トランプ氏、ゼレンスキー氏 やりとりの核心
今回決裂した会談の内容が公開されていましたが、その全てが見れるようになっています。
ゼレンスキー大統領が何を訴え、トランプ大統領がどのようなことを促そうとしているのか、全文を読んでみました。
ゼレンスキー大統領は、「ロシアが再侵攻しないような保証のある停戦」を望んでいます。
ゼレンスキー大統領が述べている通り、ロシアは直近の約束をことごとく破ってきています。
このような前例がある中で、ウクライナが「保証ある停戦」を切に望むのは全く当然のことでしょう。
アメリカは、このウクライナのような小国の切なる望みに最大限寄り添うべきではないのか?
ところが、トランプ大統領側では、ロシアの侵攻などの約束不履行は、
トランプ政権以外の指導者の失策だと言い、
その結果生じたことには「知ったことではない」とまで言い放っている!
そして、「トランプ大統領のやり方に敬意を払え!」という言葉ばかりを繰り返している。
ゼレンスキー大統領の正に命がけの叫びを、大国アメリカには心を持ってしっかりと受け止めてもらいたい!!
そしてウクライナと地続きのヨーロッパが、ウクライナ支援に本腰を入れてくれるよう強く望みたい!!
<2月28日ホワイトハウスでの、トランプ・ゼレンスキー会談の内容の核心部>
記者
「ポーランドは第2次世界大戦後、何十年もロシアの支配を受けた。
子どものころアメリカは世界で最も強く豊かな国で、世界のための力として見ていた。
今ポーランドの友人たちと話すと、あなたがプーチン氏に肩入れしすぎていると心配している。
友人たちにメッセージを」
トランプ大統領
「どちらにも寄らなければ、取り引きは成立しない。
私がプーチン氏についてひどいことを言っておいて
『やあウラジーミル、われわれの取り引きはうまくいっているか』と言うのを望んでいるようだが。
それではうまくいかない。
プーチン氏に肩入れしてはいない。
誰にも肩入れしていない。
アメリカに肩入れしているのだ。
世界のためになるように、世界に肩入れしている。
この戦争を終わらせたい。
バンス副大統領
「少しいいだろうか。
アメリカには4年間、記者会見に立ってプーチンに厳しいことを言う大統領がいた。
そしてプーチンはウクライナを侵略し、かなり破壊した。
和平への道、繁栄への道とは、外交に取り組むことかもしれない。
それこそトランプ大統領が取り組んでいることだ」
ゼレンスキー大統領
「プーチンはウクライナの東部とクリミアという大きな部分を2014年に占領した。
それから何年も。
バイデン前大統領だけでなく、当時のオバマ大統領、トランプ大統領(1期目)、バイデン大統領、そしてトランプ大統領(2期目)。
ありがたいことにトランプ大統領がプーチンを止めてくれるだろう。
しかし2014年に止める者はなかった。
プーチンはただ占領してわがものとした。
人々を殺した。
2014年から2022年まで状況は変わらなかった。
人々は停戦ラインで亡くなり、誰もプーチンを止めなかった。
ご存じのとおりプーチンとは大いに対話し、首脳会談も行い、署名もした。
新しい大統領として2019年にプーチンとマクロン氏(フランス大統領)、メルケル氏(ドイツ前首相)と停戦合意に署名した。
皆が、プーチンはもうしないだろうと言った。
ガスの契約にも署名した。
しかしその後、プーチンは停戦を破り、ウクライナ国民を殺害し、捕虜交換に応じなかった。
われわれは捕虜交換に署名したのに、プーチンは実行しなかった。
バンス副大統領、どういった外交の話をしているのか。
どういった意味で言っているのか」
バンス副大統領
「あなたの国の破壊を終わらせるような外交の話をしている。
ゼレンスキー大統領、おことばだが、大統領執務室に来て、アメリカメディアの前でそれを訴えるのは失礼だと思う。
現在あなたたちは兵力の問題を抱えているせいで、次々と前線への徴兵を強いている。
トランプ大統領がこの紛争を終わらせようとしていることに礼のひと言でもあってしかるべきだ」
ゼレンスキー大統領
「私は真剣だ。
トランプ大統領、私は至って真剣だ。
戦時下の大統領として」
トランプ大統領
「あなたは何百万という人々の命を賭けの対象にしている。
第3次世界大戦が起きるかどうかを賭けたギャンブルをしている。
そしてあなたがしていることは、あなたたちを多すぎるほど支援してきたこの国に対してとても失礼だ」
バンス副大統領
「この会談を通じて1度でも礼を言ったか」
ゼレンスキー大統領
「何度も言った」
バンス副大統領
「違う。
この会談の場で『ありがとう』と言ったか。
あなたは、ペンシルベニア州に行って、対立候補の選挙運動に加わった。
あなたの国を救おうとしているアメリカ合衆国大統領に感謝を示しなさい」
ゼレンスキー大統領
「トランプ大統領、われわれは国にとどまり、強くあり続けている。
戦争の初めから、自分たちだけでだ。
そして感謝の気持ちがある。
この執務室で礼を言った」
トランプ大統領
「あなたたちは孤独になったことはない。
われわれは愚かな前大統領を通じて3500億ドルを与えた。
ウクライナの装備品はみなアメリカが与えたものだ。
兵士たちは勇敢だ。
しかし、アメリカの装備品を使うしかない。
もし、アメリカの装備品がなかったら、この戦争は2週間で終わっていただろう」
ゼレンスキー大統領
「3日だ。
プーチンの発言を聞いた」
トランプ大統領
「こうした問題は非常に大変だ」
バンス副大統領
「とにかく礼を言って……」
ゼレンスキー大統領
「何度もアメリカの皆さんに言っている」
トランプ大統領
「あなたにはカードがない。
あなたは簡単に負ける。
ウクライナの人たちは死んでいく」
ゼレンスキー大統領
「やめてほしい」
トランプ大統領
「ウクライナは兵力が不足している。
いいことかもしれない。
あなたは『停戦はいらない、停戦はしたくない。まだやりたい。あんなものがほしい』と言う。
もし今すぐ停戦できるなら、銃弾を止め、兵士が殺されるのを止められるよう、受け入れるべきだ」
ゼレンスキー大統領
「もちろん戦争を止めたいと思っている」
トランプ大統領
「だが、停戦はいやだと言うのか」
ゼレンスキー大統領
「保証込みの停戦が必要だと言っている」
トランプ大統領
「いかなる合意よりも停戦が早い」
記者
「もしロシアが停戦を破ったら、和平交渉を中断したらどうなるのか、どうするのか」
トランプ大統領
「どうするも何も、今あなたの頭に爆弾が落ちたらどうするのか。
ロシアが破ったらどうなるのかなど、知ったことではない。
バイデンとの合意なら破るだろう。
バイデンへの敬意はなかった。
オバマにも敬意はなかった。
私のことは尊敬している。
私が言えるのは、彼はオバマやブッシュとの取り決めなら破っていたかもしれないということだ。
バイデンとの合意でも破っていたかもしれない。
破らなかったかもしれない。
どうなったかはわからない。
だが、私との間では破らなかった。
彼は取り決めをしたがっている。
できるかはわからない。
問題は、私があなたを強くしたということだ。
アメリカがいなければあなたは強くなれないと思う。
ウクライナの人々はとても勇敢だ」
ゼレンスキー大統領
「ありがとう」
トランプ大統領
「しかし、あなたが取り引きに応じなければ、われわれは手を引く。
われわれが手を引いたら、あなたたちで決着をつけることになる。
気持ちのいいことではないと思うが、あなたたちで決着をつけることになる。
手札がないから。
もしわれわれが取り引きに署名すれば、あなたはずいぶんいい立場になる。
しかし、あなたは全く感謝しているような態度ではなく、いいことではない。
正直言って、いいことではない。」
トランプ氏とゼレンスキー氏 激しい口論 合意至らず
トランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談は28日、ホワイトハウスで行われました。
会談の冒頭は報道陣に公開され、
ロシアへの外交姿勢や停戦に向けた立場をめぐり、
同席していたバンス副大統領も加わる形で激しい口論に発展しました。
この中で、トランプ大統領が
「あなたは何百万人もの命を使って賭けをしている。
第3次世界大戦をめぐって賭けをしている」
などとゼレンスキー大統領を非難しました。
一方で、ゼレンスキー大統領は
「われわれは単に停戦だけを受け入れることは決してない。
安全の保証がなければ機能しない」
と強調しました。
そして予定していた鉱物資源の権益をめぐる合意文書への署名が見送られ、
共同記者会見も中止となりました。
トランプ大統領は、
ゼレンスキー大統領について
「彼は戦い続けることを望んでいる。
私やあなたが見たのは、和平を望む人物ではなかった」
と述べました。
ゼレンスキー大統領も会談のあとSNSに投稿し
「アメリカ、ありがとう。
アメリカの支援と今回の訪問に感謝する。
トランプ大統領にも、議会にも、アメリカ国民にも感謝する。
ウクライナには公正で永続的な平和が必要で、われわれはまさにそのために取り組んでいる」
としています。
また、ゼレンスキー大統領は28日、
FOXニュースのインタビューに対し
「今回の交渉では、ウクライナとロシアは戦争の当事者であり、
アメリカとヨーロッパもそうあるべきだ。
われわれは平和への準備はできているが、強い立場に立たなければならない」
と訴えました。
ゼレンスキー大統領は、キャスターからトランプ大統領に謝罪すべきかと問われたことに対して、
謝罪はしないとした上で
「私たちはオープンで正直でなければならない。
私たちが何か悪いことをしたとは思えない」
と述べました。
鉱物資源の権益をめぐる合意文書の署名については
「この取り引きをアメリカはとても望んでいた。
私たちは反対していたわけではないが、
安全の保証の中のどの部分が今回の取り引きにあたるのか、
次のステップが何になるのかなどを理解したかった」
と述べ、食い違いがあったことを認めました。
また、キャスターが
「戦い続けたいか?平和を求めているか?」
と問うと、
ゼレンスキー大統領は
「私たちは平和を望んでいる。
だからトランプ大統領を訪ねたのだ。
安全を保証する最初の一歩となる、鉱物資源に関する合意というのは、
平和か、平和に近い状態を意味する」
と述べました。
さらに「トランプ大統領との関係は修復可能だと思うか」
と問われると、
ゼレンスキー大統領は
「もちろんだ。
歴史的な関係や国民どうしの強い関係があるからだ。
私たちは非常に緊密な関係を築くことを望み、そうするだろう」
と述べ、関係の修復に取り組む考えを示しました。
「世界は狂ってしまった」 ロシア人の本音
作戦開始から丸3年となった24日、
モスクワは雲一つない冬晴れとなった。
表面上は戦争を感じさせない日常が続く。
通りで話を聞くと、取材に応じた多くの人がウクライナでの戦闘終結に期待を寄せていた。
ある中年女性は
「世界は狂ってしまった。
年を取った2人のバカが世界を共有してしまうなんて。
うんざりする」
と米露首脳へ向けたとみられる痛烈な非難を吐き捨てるように言い、足早に立ち去った。
厳しい言論統制が敷かれている今のロシアでは取材に応じない人も多く、
この女性のような発言を人前でする例はかなり珍しい。
「プーチンこそ独裁者!」 トランプ応援団メディアがウクライナめぐるトランプ氏の暴言を批判!!
ウクライナ戦争をめぐって、暴論とも思える発言を繰り返すトランプ米大統領に対して、
同大統領の最大の支持者と思われていた新聞が反旗をひるがえした!
ニューヨークの大衆紙「ニューヨーク・ポスト」電子版は21日、
「トランプ大統領、これが独裁者です」という大見出しと、ロシアのプーチン大統領の写真を並べて一面全紙に掲げた。
正義が空虚な言葉であってはならない!!
国際社会は外交と制裁を駆使し、ロシアのプーチン大統領による「力による現状変更」を阻止しようとしてきたが、戦況はロシア優位に傾いている。
1月に発足したトランプ米政権はロシア寄りの姿勢を鮮明にし、ウクライナの頭越しにロシアと停戦交渉を開始。
ウクライナは軍事・外交両面で窮地に立たされている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は22日のビデオ演説で
「正義が空虚な言葉であってはならない」と述べ、
国家主権や領土の一体性を守る重要性を改めて訴えた。
さらに、23日の記者会見では
「ウクライナが平和になり、私が辞任する必要があるなら、その用意がある。
北大西洋条約機構(NATO)加盟と引き換えでもいい」
と語った。
また、トランプ米大統領がゼレンスキー氏を「選挙を経ていない独裁者」と呼んだことについては、
「私は侮辱されたとは感じなかったが、独裁者ならそう感じただろう」と答えた。
「自分は現在、ウクライナの安全保障に集中している。
20年先まで残るつもりはない。
何十年も政権を持ち続けるつもりはない」
とも述べた。
ウクライナでは今も東・南部の前線で地上戦が続き、全土がドローンやミサイル攻撃にさらされる。
両国の戦死傷者は100万人を超えたとされ、民間人1万人以上も犠牲になった。
佐々木正明(大和大学社会学部教授・ジャーナリスト)投稿
国家の命運が今、この瞬間にかかっている。
大国がエゴを振りかざし、一つの国民の未来を決めようとしている。
ゼレンスキー大統領が抱えているのは、一人の政治家、一人のリーダーとしての個人的な職責ではなく、
3700万人の自国民の命なのだ。
2014年2月、ロシアはクリミア半島に軍部隊を送り、盗み取った。
東部ドンバスを操り、支配した。
オランダ発の旅客機が露軍ミサイルに撃墜されても、プーチン政権は非を認めなかった。
ウクライナは「3年」ではなく11年間、戦っている。
想像してほしい。
我が国の一部が他国に支配され、支配地域から東京や大阪が攻撃を受け、病院や学校も標的になる。
支配地域では歴史も移し返られ、さらなる領土が奪われようとしている。
極寒の中で暖房のない生活をしている老人たちがいる。
20代の女性兵士が戦死している。
歴史は人類の過ちを繰り返さないためにある。
私たちの未来が戦争の帰結に託されている。
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