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正義が空虚な言葉であってはならない!!

 国際社会は外交と制裁を駆使し、ロシアのプーチン大統領による「力による現状変更」を阻止しようとしてきたが、戦況はロシア優位に傾いている。

1月に発足したトランプ米政権はロシア寄りの姿勢を鮮明にし、ウクライナの頭越しにロシアと停戦交渉を開始。

ウクライナは軍事・外交両面で窮地に立たされている。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日のビデオ演説で

「正義が空虚な言葉であってはならない」と述べ、

国家主権や領土の一体性を守る重要性を改めて訴えた。

さらに、23日の記者会見では

「ウクライナが平和になり、私が辞任する必要があるなら、その用意がある。

北大西洋条約機構(NATO)加盟と引き換えでもいい」

と語った。

また、トランプ米大統領がゼレンスキー氏を「選挙を経ていない独裁者」と呼んだことについては、

「私は侮辱されたとは感じなかったが、独裁者ならそう感じただろう」と答えた。

「自分は現在、ウクライナの安全保障に集中している。

20年先まで残るつもりはない。

何十年も政権を持ち続けるつもりはない」

とも述べた。

 

ウクライナでは今も東・南部の前線で地上戦が続き、全土がドローンやミサイル攻撃にさらされる。

両国の戦死傷者は100万人を超えたとされ、民間人1万人以上も犠牲になった。

 

 

佐々木正明(大和大学社会学部教授・ジャーナリスト)投稿

 国家の命運が今、この瞬間にかかっている。

大国がエゴを振りかざし、一つの国民の未来を決めようとしている。

ゼレンスキー大統領が抱えているのは、一人の政治家、一人のリーダーとしての個人的な職責ではなく、

3700万人の自国民の命なのだ。

 

2014年2月、ロシアはクリミア半島に軍部隊を送り、盗み取った。

東部ドンバスを操り、支配した。

オランダ発の旅客機が露軍ミサイルに撃墜されても、プーチン政権は非を認めなかった。

ウクライナは「3年」ではなく11年間、戦っている。

 

想像してほしい。

我が国の一部が他国に支配され、支配地域から東京や大阪が攻撃を受け、病院や学校も標的になる。

支配地域では歴史も移し返られ、さらなる領土が奪われようとしている。

極寒の中で暖房のない生活をしている老人たちがいる。

20代の女性兵士が戦死している。

 

歴史は人類の過ちを繰り返さないためにある。

私たちの未来が戦争の帰結に託されている。