音楽日記
「The Old Chisholm Trail」歌詞の意味
60年ぶりに見つけたレコードの曲は、幼児のために作曲された音楽だと今までずっと思い込んでいました。
ところが、特に子守唄以外は全くそうではなかったのです!
この中の「The Old Chisholm Trail」を前回紹介しましたが、歌詞はどんな内容なんでしょう?
Chisholm Trail(チザム・トレイル)は、
昔テキサスからオクラホマを経て、カンザス州の鉄道駅ウィチタやアビリーンまで牛を運ぶルートに使われた道で、
この歌は、その道中でのカウボーイの日常を何でもかんでも歌にして面白おかしく歌っているんです。
単純だけど調子がよくて、楽しい(時には自嘲的な)ものなんです・・・
歌う人によって内容はさまざまなんですが、代表的なものを挙げてみると、
「みんな傍に来て俺の話を聴いてくれよ
チザム街道での話しをよお~
10ドルの馬と40ドルの鞍にまたがって、
牛たちを追ってテキサスを行くう~
食事とくりゃあ、来る日も来る日もベーコンと豆ばっかり。
ちょっとしかないし、アッという間に食っちまわぁ~
朝から晩まで牛追いでクタクタだってのに、
給料は少ないとくらぁ!
もうあんなbossのためになんか働きたくないってんだ!・・・
早く女房を見つけて、落ち着きたいなぁ~!」
といった、辛い仕事や不満を歌にしてうっぷんを晴らす・・・
みたいな内容なんですね。
でも、そこには陽気なアメリカ気質も顔をのぞかせていて、
ユーモラスなところもあるんですね!
まさに、古き良き時代のアメリカの、
活気に満ちた男たちの歌だったんですね!
60年ぶりに! ついに見つけたこのレコード!
今となっては、もう両親に確かめることは出来なくなってしまいましたが、
このレコードは、自分がちょうど生まれた頃に買ってくれたものだと思います。
ジャケットには「Sleepy Time Songs」とあり、
レコードA面は子守歌を主体にした眠りをさそう音楽です。
反対に、B面は目覚めのための元気いっぱいな曲が並んでいるんです!
B面の中の1曲「The Old Chisholm Trail」がずっと心の中に残っていた曲なんですね。
もちろん、曲名が分かったのも今日が初めてです!
調べて初めて分かったんですが、
この歌は、アメリカ西部開拓時代の明るく楽しく元気な歌、
カウボーイ達の陽気な歌なんですね!
歌の中の
Ti yi youpy, youpy yea, youpy yea
Ti yi youpy, youpy yea
は牛追いの時の掛け声らしいです!
The Norman Luboff Choir の元気で陽気な男性コーラスを聴いてみて下さい!
父が所有していた1954年録音フランチェスカッティのメンデルスゾーン
自分の生家は、父最初の勤務地の社宅だった長崎県西彼杵郡崎戸町(崎戸島)のアパート4階でした。
自分が生まれた時、そこの一室には電蓄(電気蓄音機つまりレコードプレーヤー)が既に置いてあり、音楽好きだった父は良くレコードをかけていたようです。
赤子のための音楽、クリスマスでかける曲等と一緒に、クラシックのレコードがかなりあることに後になって気付き、自分は中学生の頃からその世界にのめり込んでいきました。
その中の1枚が、このフランチェスカッティ独奏のLP盤でした。
メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲
バックはミトロプーロス指揮のニューヨークフィル
1954年モノラル録音のコロムビア盤でした。
当時のLPレコードのヴァイオリン協奏曲では、この2曲はゴールデンカップリングで、メンチャイコン等とも呼ばれていました。
特にメンデルスゾーンの方は、今でも自分にとって最高の演奏なんです。
この演奏での驚きは、第一にフランチェスカッティのヴァイオリンの音色です。
むせび泣くような独特の艶のある音色、そして音量も常に大きめ、歌い回しも繊細と言うより一筆書きで一気呵成に表現するようなスタイルだと思います。
これだけでも他にない特徴ですが、さらにこの曲としては、テンポが非常に速くダイナミックな演奏の部類に入ると思います。
第1楽章からきわめて情熱的。
カデンツァも第2楽章さえも切羽詰まったような熱を帯びています。
第3楽章でようやくエネルギーが外に解放されるよう!
後で聞いたどの演奏もこの盤とは全く違っていて戸惑うほどでした。
https://www.youtube.com/watch?v=1czSsjqqPcw
この演奏から自分が思い起こすことは、
当時の人たちが活躍していた、父がエネルギッシュに頑張っていた、昭和30年代40年代の世の中の勢い、そして元気で健全な精神。
これらのこととこのような演奏が全く同期していると強く思うんです。
このレコードを目の前にしてこの演奏に耳を傾けると、当時のことが鮮やかに蘇ってくるように感じます。
ちょっと話はそれますが、
当時の人たちは、
前を向いて、常に上昇志向で、毎日を明朗に元気に生きていた。
しかも、前のめりのスタイルだったのに、心があったんです。
温かく包み込む優しさがいたるところにありました。
両親家庭はもちろん、地域社会にも。
あ、当時の自分は、こんな風には全くと言っていいほど頑張れていませんでした・・・
でも、周りの人たちや社会がそうだったということは、しっかりと心に身体に刻み込まれているんです。
そして、そんな中でも人一倍明るく元気だった父親の笑顔を誇らしく思い出します。
5人家族をグイグイと引っぱって行ってくれた父の姿が蘇ってきます。
不思議な気持ちです。
これほど父親に逆らった子は自分だけでしたから。
でも、父がくれた愛情を、疑ったり否定したりするということはあり得ないということも確かです。
明日最後のお別れを言って、父を見送りたいと思っています。
ホロヴィッツのライヴ「キエフの大きな門」
ウラディミール・サモイロヴィチ・ホロヴィッツは、
1903年、ウクライナに生まれた大ピアニストです。
ホロヴィッツ編曲、演奏の「ムソルグスキー展覧会の絵」の録音が残っているんですが、これが唖然とするほど凄い!
他に比較するものがないほど素晴らしい生命力に満ち溢れた演奏なんです!!
ホロヴィッツの1951年カーネギーホールでのライヴ録音をぜひ聞いて欲しいと思い、
この録音から「バーバヤガーの小屋、キエフの大きな門」のリンクを貼らせていただきました。
https://youtu.be/aw6qOVHChLs?t=1307
ウクライナの全ての方々、そして国としてのウクライナに、
この曲の終曲「キエフの大きな門」のように、勝利と解放が必ずや訪れますよう、
強く祈っています!
フォーレ 小ミサ曲
ロレンツォ・ギエルミ バッハ トッカータとフーガニ短調
ハンス・ツェンダー指揮のシューマン交響曲第2番(1)
先週、自分としては驚きの経験がありました。
ヤフオクで入手したブラームスの交響曲全集ですが、予想をはるかに超えて素晴らしい演奏でした!
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキー指揮ハレ管弦楽団の演奏のものでした。
奇をてらわず、ていねいにていねいに自分のために音楽してるような演奏。
かと言ってこじんまりまとまってしまっているのではなく、響きにも充分な厚みがあり、充実感たっぷりの内容でした!
特に地味になりがちな第3交響曲が味わい深くしかも力強く仕上がっているのですから、本物の演奏と言っていいと思います!
2つの序曲とハイドン変奏曲も素晴らしかった!
(これは全く自分の感想です! 世評とかどうなのかは知りません)
このブラームスに関しては、いずれ書けるといいのですが、実はこれから書きたいことは別のことなんです。
この演奏に感激して、「そうだ!スクロヴァチェフスキーのシューマンはどうだろう?」と Youtube や Amazon music を使って探してみました。
シューマンの交響曲は演奏が難しいと昔から言われてきました。
その難しさですが、「重厚な響き効果的な響きを引き出す演奏が難しい」というものです。
カラヤンはオーケストラをたっぷり鳴らした録音を残していて、自分が10代の頃はカラヤンのような演奏でないと「シューマンの交響曲は重厚に響かない」と植え付けられていたし、自分でもそう思い込んでいました。
カラヤン指揮の恰幅のいい第4交響曲の演奏はLPレコードでも繰り返し聴いてきました。
シューマンの交響曲を「鳴りっぷりを良くする」ために、元の楽譜に手を加えて演奏する行為は昔からしばしば行われてたようです。
これに関してはマーラーの編曲が有名で「マーラー版」が存在しているんですが、ワインガルトナーやトスカニーニといった大指揮者も独自に楽譜に手を加えていたそうです。
さて、シューマンの4つの交響曲の中で最も地味なのは第2番だと思いますが、するとこの第2番を上手く聴かせるのはより難しいのではないかと思うんです。
そして、自分も充分に馴染んでいなかったのがこの第2番でした。
ということで、スクロヴァチェフスキーの指揮でまず第2交響曲を聴いてみました。
このあと、自分の大好きな第4番、第3番と聴き進んでいこうと思ったんです。
(続く)
この第2交響曲の深々とした素晴らしい第3楽章 Adagio espressivoをぜひ聴いてみて下さい!
クリストフ・エッシェンバッハ指揮の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=Yvrki7nJIKo&list=PLexwM939sM9boKHCbEl9zRPlEc3thfD-z&index=7
PS.題のハンス・ツェンダーについてはまだ書いていません。
ヤフオクで手に入れたいCDはTポイントで!
廃盤になったCD、流通量が少なかったCD、あまりCDを作っていないと思われる国のCD、時には海賊盤CD・・・
これらはAmazonで探すと沢山見つかります。
さらに原語で検索すると、importCDだけでなく、イギリス、アメリカ、ドイツなどのサイトに行きつくこともあります。
この国外サイトの中で「Deliver to Japan」となっているCDがあれば、購入は比較的容易です。
レアな音源だと、そこまでしないと手に入らない物があるんです。
特に、器楽曲や室内楽とかになると、オーケストラものに比べてとたんに探すのが難しくなります。
さて、ヤフオクやメルカリでも中古CDを結構楽しく探せます。
こちらは、国内盤CDで流通が少なかった物とか、セット物がバラで出品されていたりとか。
先週、FM放送で耳にした、林光作曲「ギター協奏曲 北の帆船」の室内楽版のCDをヤフオクで入手したんですが、これはカード決済で支払いました。
そんなことをしているうちに、数百円の安くて面白いCDがいくつも見つかりました。
再度支払い方法を見てみると、paypayやTポイントが使えるではありませんか!
嬉しくなって、現在CD6枚ほどの落札に参加しています。
・スクロヴァチェフスキー指揮ハレ管弦楽団の、ブラームス交響曲全4曲
・マッケラス指揮の、シベリウス交響曲第2番
・セルゲイ・スタドレル独奏の、チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
・ミトロプーロス指揮ニューヨークフィルのショーソン交響曲(1953年録音)
凄く楽しみなんですが、とっても大切なことを忘れないようにしないといけません!
「CDが届くけど、支払いは全部Tポイントだからね!」
って、カミさんに伝えておくことです!(笑)
Let it be
先日、突然テレビ番組の中でビートルズの「Let it be」が流れました。
本当にいいですよね・・・!
生き方の原点を見つめ直させる曲の一つのようにも聴こえます。
そして、歌詞や曲の意味を全く知らなくてもすごくいい音楽だと思いませんか?
この曲のこと何か書こうと思いましたが、やっぱりうまく書けません。
みなさんおなじみですが、オリジナルのリンクを貼っておきます!
イヴはブリテンの「キャロルの祭典」を聴いて欲しい
昨年と同じになるんですが、やは今夜はこの曲を紹介したくなるんです。
Benjamin Britten 「A Ceremony of Carols」
今日は、Youtube のこの演奏を聴いてみて下さい。(本当に残念ながら広告が入ってしまうんですが)
https://www.youtube.com/watch?v=KSt1Zljnql0
まさに天から響いてくる歌声。
その声がはるかかなたから近づいてくるんです。
そして、あぁ、こんな音楽があるんだ・・・というような別世界の音楽をいくつも届けてくれます。
そんな中に、意志的な力強さを感じさせる曲もあるんです。(This little Babe)
そして最後は、この歌声ははるかかなたに消えていきます・・・
このウェブサイトは、
NetCommons3.3.7で動いています。
NetCommons プロジェクト 開発の、
CMS+グループウェアです!
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